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Creation Master 09の主な機能 主に下記のデータの新規作成と編集が可能です。 選手(能力、容姿)、チーム(ユニフォーム、選手編成、フォーメーション等)、リーグ(大会レギュレーション等) ボール、スパイク、GKグローブ、スタジアム、審判 マネージャーモードの監督、スポンサー Creation Master 09で作ったパッチのインポートとエクスポート インストール時の注意 11/27現在、β4までが公開されています。 β版は開発途中版なので不安定になる可能性があるので注意。 使い方 まずメニューのFileから「Open - FIFA09」を選択しゲームデータを読み込ませます。 メニューバーにあるアイコンに色が付いたら読み込みが完了、編集可能になります。 編集はメニューアイコンから各モードを呼び出して行います。 メニューアイコンには下記の15個があります。 Country 国籍の作成/編集。 League リーグの作成/編集。所属させるチームの変更も可能。 Team チームの作成/編集。所属選手、ユニフォーム、フォーメーション選択、ボール、広告ボードの編集が可能。 Player 選手の編集。容姿や能力、所属チーム、フェイスモデルの設定が可能。 Stadium スタジアムの作成/編集 Tournament リーグ等の大会の作成/編集。アウェイゴール、ベンチの人数、累積などの細かいレギュレーションの設定も可能。 Referee 審判の作成/編集。 Ball ボールの作成/編集。 Boots スパイクの作成/編集。 Manager Manager Modeの監督の作成/編集。 Tactic フォーメーションと戦術の作成/編集。 Sponsor Manager Modeのスポンサーの編集。 TV 試合中のメニュー表示画像の編集。 Newspaper Manager Modeでの画像?の編集。 Gloves and accessories GKグローブや審判キット等の作成/編集。 編集し終わったらメニューのFileからSaveを押して編集内容を保存します。 (Saveを押さないと編集内容が保存されません!) 主な使用例 選手の作成と編集 チームの作成と編集 <現在編集中>
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SANRIO FAR EAST COMPANY,LTD. 3 41015 / -------- / 600 41016 / ピンバッジEM(イブシ) / 600 41018 / ボールEM-GD / 780 41019 / ボールEM-SL / 780 41020 / ピンバッジ和風(春) / 600 41021 / ピンバッジ和風(夏) / 600 41022 / ピンバッジ和風(秋) / 600 41023 / ピンバッジ和風(冬) / 600 41024 / ピンバッジ波 / 600 41025 / 蹴鞠 / 600 41026 / ------ / 600 41027 / TR,EM(ダエン) / 950 41028 / Dream / 900 41029 / ピンバッジ45min / 700 41031 / KING OF THE WORLD / 900 41033 / 17th / 700 41034 / TOP OF THE WORLD / 700 41050 / 開催都市地図(SHIZUOKA) / 650 41064 / ピンバッジTR・LG国旗(イタリア) / 750 41065 / ピンバッジTR・LG国旗(ブラジル) / 750 41066 / ピンバッジTR・LG国旗(フランス) / 750 41070 / ピンバッジTR・LG国旗(アルゼンチン) / 750 41071 / 優勝国イラスト(アルゼンチン) / 700 41072 / 優勝国イラスト(イングランド) / 700 41073 / 優勝国イラスト(ウルグアイ) / 700 41074 / 優勝国イラスト(ブラジル) / 700 41075 / 優勝国イラスト(ドイツ) / 700 41076 / 優勝国イラスト(フランス) / 700 41077 / 優勝国イラスト(イタリア) / 700 41078 / MS(1人),TR,EM / 1000 41079 / MS(2人),TR,EM / 1200 41080 / ピンバッジTR・EM-MS / 900 41081 / TR,MS,EM / 1200 41083 / TRエンボスEM,MS2 / 1000 41085 / ピンバッジEM,MS / 750 41086 / ピンバッジTR・EM(2人) / 750 41091 / MS(1人),EM / 1000 41311 / ピンバッジ横浜 / 800 41318 / 埼玉 / 800 42015 / ピンバッジEM 飾り縁(GD) / 600 42444 / ピンバッジ365days / 800 42510 / STイチサイタマ / 700 42511 / STイチヨコハマ / 700 42645 / ピンバッジはっぴ世界一 / 750 WCup2002 Menu World Cup 2002 Sponsors Japan Pins and Medals 1 2 3 Sanrio Far East 1 2 3 4 Sonia Corporation Kohara Coca Cola 1 2 3 4 Hard Rock Cafe Disney Store Confederations Cup 2001 WCup2002 Menu
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ゼルダの伝説 神々のトライフォース 全134種類 全13台 台の名前 数 バッジ名 備考 1 とびだせどうぶつの森しずえの伝説 11 「とびだせ どうぶつの森 キャラクター」、 「とびだせ どうぶつの森 アイテム2」にも属する 2 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その1 8 3 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その2 11 4 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その3 9 5 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その4 14 6 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その5 10 7 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その6 10 8 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その7 8 9 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その8 9 10 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その9 9 11 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その10 8 12 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その11 15 13 ゼルダの伝説 神々のトライフォースコレクション その12 4
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『金バッジの価値 前編』 23KB 虐待 観察 自業自得 差別・格差 実験 ペットショップ 都会 もう短くするのは諦めた ・いつも通り過去作品の登場人物や世界観が出ますが読んでなくても大丈夫です。 「おねがいだよおおおお!れいむをかいゆっくりにしてねえええええ! れいむはきんばっちさんだよおおおおおお!えらばらたゆっくりなんだよおおおお! ゆああああ!どじでむしするのおおおおおおおお!」 町を歩いていると、道端で必死に自分を飼いゆっくりにしてくれと叫んでいるボロボロのれいむが目に入った。 何やら自分は金バッチゆっくりであるとわめいているようだ。 そして、なるほど。確かにその言葉に違わず、叫んでいるれいむのお飾りのリボンには、金色に光るバッジが付いている。 どうやらあのれいむが金バッジだというのは本当のようだ。 だがしかしそんな金バッチれいむを、ある人は完全に無視し、またある人は不快な顔をしながら通り過ぎ、 またある人はやや気の毒そうな顔をしつつもやはり無視して素通りしていく。 「なんでええええ!れいむはきんばっじなのにいいいいいい! れいむはかちのあるゆっくりなんだよおおおおお!きんばっちはたいせつにしなきゃいけないんだよおおおお! ゆがあああああ!れいむをかいゆっくりにして、ゆっくりさせろおおおおおお!」 なおも騒ぎ続けるれいむ。 そう、たしかにれいむの言うとおり、金バッジゆっくりが異様なまでにもてはやされ、その価値がはね上がった時期は確かにあった。 だがそれも今は昔の話だ。 今ではたとえ金バッチゆっくりだったとしても、それが無条件で優秀で価値のあるゆっくりの証明とはならないのだ。 そしてその事実は、ちょっとゆっくりに詳しい人ならばもはや常識とさえいえる。 だからあのれいむが自身を金バッジだとアッピールすることは、まったくのムダなのだ。 「ゆううう!どじでえええええ! ……ゆゆ!おにいさん!れいむをかいゆっくりにしてくれるのおおおおおお!」 と、そんなことを考えながられいむを眺めていると、なんと突然振り向いたれいむと偶然目が合ってしまった。 そして、何を勘違いしたのか私の方に向かって飛び跳ねてくるれいむ。 変にからまれても面倒だと思った私は、くるりと方向転換をし、さっさと先を急ぐ事にする。 「ゆがああああああ!どこにいくのおおおおおおおお! れいむをかいゆっくりにしてくれるんじゃなかったのおおおおおお! まっでねえええええ!れいむはきんばっじいいいいいいい! かいゆにし……、ゆべえええ!いだいいいい!」 必死に追いかけてこようとしたれいむだが、どうやら盛大にスッ転んだようだ。 まったく、よく何もないところで転べるものだ。恐らくあのれいむは室内飼いメインで育てられ、ろくに長距離移動したことすらないのだろう。 だから少し跳ねただけで転んでしまうのだ。わかってはいたことだが、あの様子では恐らくれいむの金バッジランクはCかDだろう。 いや、もしかしたら販売価値無しのEランクなのかもしれない。 処分されるところを逃げてきたと考えれば、金バッチが付けっぱなしになっているのも納得できる。 となるとあのれいむはそこそこの年齢の可能性もあるわけだ。まあどうでもいいことだが。 そんなことを考えながら歩いているとやがて私が目指している目的地が見えて来た。 その場所とは大型のペットゆっくり専門店。 しかし私は別にペットゆっくりを買いにきた客というわけではない。 では何故店に入る必要があるのか?答えは簡単だ。 この店は私の店だからだ。私はゆっくり専門のペットショップの店長なのだ。 「よぉ!店長!景気はどうだい?」 所用でバイトに任せていた店内に入ると、見知った客が私に手を上げ挨拶してきた。 「ああ。まあボチボチやってますよ」 そんな男に対し、私は適当に答える。 この挨拶してきた男の素性は、ゆっくりを専門にあつかっている国営機関の人間だ。 私は仕事柄、こういった立場の人たちとも結構付き合いがある。 特彼ともう一人の女性には、ペットショップを開く際には随分と世話になったりしたものだ。 「今日はまたいつものゆっくりフードをお買い上げですか?」 私は質問する。 この男は、だいぶ前にゆっくりぱちゅりーを飼うことになったらしく、それ以来たまに私の店にゆっくりフードを買いに来ているのだ。 最近の企業物のゆっくりフードは、味に変な細工をしてあり、一度そのゆっくりフードを食べたら、他のものを受け付けなくなるような悪質な物が多い。 その点、私の店の自家製ゆっくりフードは、自慢じゃないが無添加、無着色で健康にも安全安心な代物だ。 ゆっくりのプロである男のお眼鏡にかなった一品というわけだ。 「ああそうね。いつものを二つもらうよ」 「二つ?あまり買い置きは、おすすめできませんよ?」 そう私は注意する。 私の作っているゆっくりフードは、あまり日にちが持たないという欠点がある。 そのため、注意書きとして、なるべくはやくご賞味下さいと箱にでかでかと書いてある。 そのことを男が理解してないはずはないのだが。 「うん、わかってる。いや、実はもう一匹増えたもんでね」 「へえそうだったんですか。ちなみにどの種族のゆっくりを飼うことになったんですか?」 「ああ、ぬ……じゃなかった。ええっと、その、れいむ……かな」 何となく歯切れが悪そうに言う男。この男にしては珍しいことだ。 ひょっとしたらなにか事情があるのかもしれない。 だがまあ、深く突っ込むのは止めておこう。こっちは売り上げが増えて、悪いことは一つもないのだから。 「そういえばさ…」 話題を変えるように男がしゃべりだす。 「最近の飼いゆっくり市場はどんな感じなんだ?今ではもうだいぶ落ち着いてきたのか?」 男はカウンターに肘をつく。 「ええ、まあだいぶ安定してきましたね。一時期はほんと酷かったですから。 その辺の野良や野生と大差ないような金バッチゆっくりが量産されたりして、ほんと滅茶苦茶でした。 でも今じゃそういうのはほとんどなくなってきましたね。 消費者側が賢くなって、クズみたいな金バッチはすぐ雑誌とかで酷評されるからほとんど市場に出回らなくなったんです。 まあ、たまに素人さんが間違えて、質の悪い金バッチを買ったりしてしまうことはあるらしですけど」 「ああ、うん。そうみたいね」 男は心当たりがあるのか、やや遠い目をする。 「私の店ではそういった品質の悪いゆっくりは、一切入荷しないようにしてるんです。 でもそれだとどうしても、金バッジの入荷量が限られてしまいましてね。今も丁度、店内では銀バッチしかい状況なんですよ。 どうです?なんとか貴方とのところの金バッジゆっくりを回して貰えませんかね?」 だめもとで私は男にお願いしてみる。 「そりゃ無理だな。飼いゆっくりは俺の担当じゃないし、ウチの連中はそういうことにはやたら厳しいんだよ。 他のところでは割とてきとーなのにな」 そう男にきっぱりと断られてしまう。 まあ、多分そう言われるだろうと思って、対して期待はしてなかった。 国営機関の金バッジゆっくりは、いつだって品薄状態だ。ウチは先日入荷したばかりだから、 次の順番が回ってくるまで数ヶ月かかるだろう。 その間は何とか他の企業の金バッジゆっくりで間に合わせなければならない。 企業の金バッジは安価だが優秀な個体の見極めが非常に難しい。まったく骨の折れる仕事だ。 そんな風に憂鬱な気分になっていると、男が立ち上がり、 「そんじゃま、そろそろ俺は行くわ。また森の群れの視察回りしなきゃならないからさ」 「あ、はい。ありがとうございました。またのおこしをお待ちしています」 私はそういっておじぎをする。 男が会計を済ませ、カウンターを離れようとしたその時、ドン!という鈍い音が聞こえた。 「?」 私は疑問に思い、音のした方へ視線を向けてみる。 すると何と、私の店のゆっくりが外に向けて展示してあるショーウィンドに一匹の野良れいむが体当たりしているではないか。 「ーーーー!ーーーー!」 れいむは凄まじい形相で何事か叫びながらドン!ドン!と体当たりを続けている。 ショーウィンドの中にいるゆっくりたちは、野良れいむの尋常ではない様子にすっかり怯えてしまっているようだ。 というかあの野良れいむ、よく見るとさっき飼いゆっくりにしてくれてと叫んでいた金バッジの奴じゃないか? どうやら私は後をつけられていたらしい。まったくなんてことだ。 ひょっとすると、あの金バッジ野良れいむの頭の中では、既に私が飼い主ということになっていて、 このペットショップを自分のおうちだと思い込んでいるのかもしれない。 頭の悪いゆっくりは、しばしばそういった突拍子のない自分に都合のいい発想、妄想をよくするのだ。 まあ真相のほどはよくわからないが、きっとろくな理由ではないことは確実だろう。 「なんじゃありゃ」 私の隣にいた男が呟く。 それは私が聞きたい。本当になんじゃありゃだ。 野良金バッジれいむがどれだけ体当たりしても、ショーウィンドが破られることは絶対にありえないだろう。 だが中にいる店のゆっくりが怯えている以上、放っておくわけにはいかない。 「さっき町で見かけた野良が、どうやら私についてきてしまったみたいです。ちょっと追い払ってきますね」 「なるほどそういうことか。じゃあ、オレが適当に処理しておくわ」 カウンターを離れようとする私を手で制し、出口へ向かってく男。 男が行ってくれるなら大丈夫だろう。彼はゆっくりのプロだ、きっと適切な処理をしてくれるはずだ。 私はフゥと、安堵の息を吐き、カウンターに持たれかかる。 「まったく近頃は本当に元金バッジの野良ゆが増えたもんだ。一昔前はこんなことなかったのに…」 思わずそう私はぼやくのであった。 昔々の話。 ペットゆっくりというものが認知され始めた初期の初期の頃の話。 その時期には、ゆっくのバッジといえば一つしか存在しなかった。すなわち国のゆっくり専門機関が発行するバッジのことである。 これらのバッジは、一応国が発行しているものであり、万一間違いがあってはならないということで、 バッジの審査は、ゆっくりのプロともいえる者が厳しい目で厳重に行っていた。 特に金バッチの飼いゆっくりともなると、難易度の高い試験を幾つもクリアしなければならず、 その品質は文句なしに最高ということができた。 そして、国有機関が売り出すペットゆっくりが非常に優秀だったことや、 まだその当時はペットゆっくり自体が物珍しかったことから、ペットゆっくりの需要は徐々に増えてくことになっていった。 需要あるところに供給あり。ゆっくりは新たなビジネスチャンスに繋がるということを知った各企業たちは、 こぞってペットゆっくり市場に参入を始めた。 何せゆっくりの元手は「ただ」みたいなものなのだ。 そんなゆっくりたちに国営機関の金バッチというものが付属するだけで、高値で売ることが出来る。 しかも需要が高まってきており、出せば即完売といった状況だ。こんなおいしい話に企業が飛びつかないわけがない。 そんなわけで各企業間では如何にして時間と労力を費やさずに、国営機関の金バッチを取得できるゆっくりを量産できるかという試みが一斉に始まったのであった。 さて、所変わってここはとある施設の一室。 「ゆっくりしていってね!」 「「「「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」」」」 一匹の大きな身体のゆっくりれいむの呼びかけに対して、複数の小さな身体の赤ゆっくりたちが元気よく応える。 言うまでもなく、親ゆっくりと、赤ゆっくりの挨拶の風景であろう。 だがしかし、一件ありきたりなように見えるこの光景は、野生ではまず起こりえないことであった。 何故なら、親れいむの呼びかけに応える赤ゆっくりたちの種族がてんでばらばらだったからだ。 通常ならばゆっくりの子どもは、自分とつがいの二種類しかいないはずである。 しかし、いま親れいむの前で元気よく返事をしているのゆっくりたちの種類はれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょんと、 まあ要するに基本種と呼ばれている全てのゆっくりが揃っていた。 また、その総数も一介の野生の家族が育てるにしては多すぎる。全種族あわせて30匹はいるだろう。 いくら多産のゆっくりといえこの数は多すぎる。どう考えても食料不足に陥るのは必至と言える状況である。 にも関わらず、親ゆっくりをはじめとする全てのゆっくりたちは、にっこり笑顔で、ぷっくりまん丸と程よい体型を維持している。 とても飢えているようには見えない。 そんな中、突然時ビー!という機械音が周囲に鳴り響いた。 「ゆゆ!ごはんさんのじかんだね!おちびちゃんたち!いちれつにならんでね!おぎょうぎよくするんだよ!」 「「「「ゆー!」」」 そう言いながら赤ゆっくりたちに指示をする親れいむ。赤ゆたちは素直に並び始める。 しばらくすると、どこからともなく人間が現れた。手にはゆっくりフードを持っている。 親れいむは人間の姿を認めると、ペコリと頭を下げてこう言った。 「ゆゆ!にんげんさん!いつもごはんさんをありがとうございます!ほら!おちびちゃんたちも!」 「「「「ありがちょうごじゃいます!」」」」 親れいむに促され一斉に挨拶する赤ゆっくりたち。まだ赤ゆなために若干舌足らずだが、きちんと挨拶をしている。 その様子を見て人間は、うんと頷くと親れいむの前にゆっくりフードを置いた。 「今日の分の食料だ。しっかり分けて食べるように」 それだけを簡潔に述べると、人間はすぐに去っていった。 「さあおちびちゃんたち!ごはんさんだよ!みんなでいっしょにむしゃむしゃしようね! みんなにおなじりょうだけくばるからじゅんばんにとりにきてね!」 「「「「「ゆー!」」」」」 元気よく返事する赤ゆっくりたちであった。 さて、今ここで行われている一連の様子は一体どういうことなのだろうか? その答えはある企業による、金バッチ量産計画の試みの一つであった。 先に説明した通り、今企業間ではいかに時間と労力を費やさずに、国営機関の金バッチを取得できるゆっくりを量産するかが最大の課題となっていた。 そこである企業が考えだした方法は、ゆっくりにゆっくりの教育をさせればいいじゃないかということだった。 なるほど、確かにそれが可能ならばなかなかの妙案である。企業で一番金がかかるのは人件費だ。 逆に言えばそこが一番削減しやすいところでもある。ゆっくりにゆっくりを教育させることが可能ならば、かかる費用は餌代くらいでほぼタダ。 そして、スペースが許す限り一気に大量の飼育が可能となるのである。 そんなわけで、この企業では試験的にゆっくりによる、ゆっくりの教育を行っていたのだ。 一匹の親れいむに対して、大量ので複数の種族のゆっくりが育てられているのはこういった理由である。 無論親役のゆっくりは、このれいむ一匹だけではなく、他の場所では、まりさやありすなどのほかの親ゆっくりが子育てをしている。 つまりここと同じような環境の部屋が、施設内に幾つも存在しているのだ。 ちなみに係りの者とおぼしき人間がほとんどゆっくりたちと口をきかなかったのは、なるべくゆっくりのみで育てたデータが欲しいからだ。 人間の手を借りて、金バッジゆっくりを育てても仕方がない。だから、実験中はなるべく人間の接触が最低限になるように、係りの者は義務付けられていた。 最終的には人間は餌以外の全てをゆっくりに委ねるようにし、特に何もしなくても餌だけやってれば、 勝手に金バッチゆっくりが量産されていくシステムを作り出すこと。 これがこの企業が目指すべき目標であった。 「さあじゅんばんに、ごはんさんをくばろうね!」 そう言いながら並んでいる赤ゆたちに平等に同じ量だけゆっくりフードを配分していく親れいむ。 このれいむをはじめてとした教育係りのゆっくりは、企業が親ゆっくりになるように特別に金をかけて育てたゆっくりであった。 赤ゆの時から最高の環境と最高の食料と最高の教育を受けてきただけあって、まあそこそこに優秀な個体である。 それが証拠に、この親れいむ、自分と同じれいむ種の赤ゆだけ露骨に差別をしたりはしていなかった。 今行っている食料の分配も、あくまで全種族平等に行っている。 この親れいむにとってはここにいる全てのゆっくりが、かわいいおちびちゃんも同然なのだ。 「ゆゆ!さあつぎのおちびちゃんのばんだね!」 笑顔で食料を配分する親れいむ。 「ゆっくちありがとね!」 食料を貰うと、素直に礼を言い列から離れてく赤ゆたち。 「ゆふふふ!いいんだよ、おちびちゃんは、とくべつなゆっくりなんだからね………」 その後ろ姿を眺めながら、親れいむは誰にも聞こえないような声でそっと呟いたのだった。 さて、そんなこんなで今は様々な企業が、様々な方法で金バッジゆっくりを大量生産しようともがいている状況であった。 が、しかしそのどれもが思うような結果を上げられずにいたのである。 企業は独自の方法で教育したゆっくりたちを、大量に金バッジ試験にへと送り込むものの、 そのゆっくりたちはことごとく不合格となってつき返されていったのである。 大体100匹送り出したとして、金バッチを取得できるのは精々その中の一、二匹だけ。 後はほとんど銀か銅。酷いものになると銅バッチすら取得することができなかった。 一応100匹全員が金バッチ用の教育を受けているにも関わらずである。 何故こんなことになったのか? 理由はもちろん沢山ある。 が、その中で最も重要な要因を上げろと問われれば、それはやはり企業側のゆっくりに対する理解不足にあると言えるだろう。 そもそもゆっくりは基本的に我侭で自分勝手なナマモノなのだ。 それを優秀で価値のある金バッチゆっくりにしたてあげるには、並大抵の労力では無理である。 それにゆっくりの資質の面も大きい。 同じゆっくりに見えても、優秀な個体、従順な個体、ゲス化しやすい個体、レイパー化しやすい個体、などなど、 様々なゆっくりが存在する。 その中でも特に優秀な個体を見極めて適切な教育を施さなければ、金バッチを取得することはできないのだ。 つまるところ、ゲス個体をいくら時間を掛けて教育しても時間の無駄というわけだ。 それらを見分けるためには、ゆっくりのプロの経験による眼力が必要不可欠であり、ゆっくりに対してのノウハウがまったくない 一企業が容易に実行できるものではなかったのだ。 ここに来てようやく各企業は、金バッチゆっくりを量産することは非常に困難であるということに気づき始める。 中には金バッチ取得を諦め、銅や銀バッチのみに狙いを定めて出荷する企業もぼつぼつ出始めた。 そんなわけで、金バッチゆっくりはその供給に対して大きく需要を減らしていくことになる。 供給に対して需要が減るとどういう現象が起きるか? 答えは簡単。金バッチゆっくりの値段が急激に上昇しはじめたのである。 人は品薄と知ればそれに大きな価値を認めるものだ、流行っていると聞けば多くの人はそれを気にせずにはいられない。 そしてさらに品薄が品薄を呼び、値段は天井知らずに上昇していく。 そう、今ゆっくり市場は小バブル状態へと突入したのである。 バブルと聞いて多くの人は何を思い浮かべるであろうか? 恐らく土地関係をイメージすることが多いだろう。 ゆっくりでバブルなんて、そんなことが起こるはずがないと思うかもしれない。 日本では特に失われた十年のイメージが余りに強すぎるせいで、バブル=土地の問題と考える人が多い。 だがしかし、実際はあらゆる物がバブルの対象となりうる。 むしろ小規模なバブルは世界中でちょくちょく起こってははじけているのだ。 ちなみに記録に残っている世界で始めてのバブルはチューリップだというのは有名な話である。 ゆっくりでバブルというのもあながちありえない話しではなかった。 所変わって、再びとある企業のゆっくり飼育室。 今では前回見たときには赤ゆだったゆっくりたちも、今では子ゆっくり程度に成長していた。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!ゆっくりきいてね!」 部屋に散らばって思い思いにゆっくりしていた子ゆっくりたちに、親れいむが呼びかける 「きょうからおちびちゃんたちは、きんばっじさんをめざして、ほんかくてきなきょうっいくをはじめるよ」 「ゆゆ?きんばっちさんってなに?ゆっくりできるの?」 親れいむの口から発せられた金バッジという聞きなれない言葉に対して、疑問を口にする子ゆっくりたち。 「もちろん!とってもゆっくりできるよ! きんばっちさんは、とってもゆっくりしたゆっくりのみつけることができる、とくべつなばっちさんなんだよ! このばっちをつけていると、みんながゆっくりさせてくれるんだよ! それにきんばっちゆっくりは、いまはとっても『かち』があるからみんなからたいせつにされるんだよ!」 親れいむが得意げに答える。 「ゆゆ!ほんと!まりさきんばっちになるよ!」 「れいむも!れいむも!」 「わかるよー!きんばっちさんはとってもゆっくりできるんだねー!」 「むきゅ!けんじゃなぱちぇにはきんばっちこそがふさわしいわ!」 口々に騒ぎ出す子ゆっくりたち。 「ゆゆ!はやまっちゃいけないよおちびちゃんたち!きんばっちさんになるのはとってもむずかしいんだよ! そのために、たっくさんおべんきょうしなきゃならないんだ!つらいひびになるかもしれないけど、がまんできるかな?」 親れいむは真剣な眼差しで子ゆっくりたちを見回す。 「ゆう?れいむきんばっじさんになれないの?」 一匹の子れいむが不安そうに親れいむを見上げる。 「だいっじょうぶ!おべんきょうはつらいけど、おかあさんのいうとおりにしてれば、ぜったいにきんばっちになれるよ! なんったておちびちゃんたちは、きんばっじになるためにえらばられた、とくべつなゆっくりだからね!」 「「「「ゆゆー!!!」」」」 親れいむの言う事を聞いて勉強すれば金バッジになれると聞いて目を輝かせだす子ゆっくりたち。 「それじゃさっそくはじめるよおおお!まずはうんうんたいそうからだよおおおお!」 「「「「「ゆー!」」」」」 親れいむの動きに合わせて、のーびーのーびーし始める子ゆっくりたち。 子ゆっくりたちはみな笑顔でとても楽しそうだ、これのどこが辛いお勉強なのだろうか? 実は、親れいむは人間から教育を受けた際に、子ゆっくりたちにうんうん体操をさせろなんていう指示はまったく受けていない。 言うまでもなく、うんうん体操などの訓練をいくらしたところで、国営機関の金バッジ試験に合格することなどできないからだ。 では何故親れいむは、こんな無駄なことを子ゆっくりたちに教育しているのか? そこには親れいむ独自の思い込みがあった。 親れいむの考えでは金バッチはとってもゆっくりしたゆっくりに与えられる称号なのであり、 人間に教わったような厳しい教育方法では、ゆっくりはゆっくりできなくなってしまい、 結果として金バッチを取得できないと勝手に結論していたのだ。 ゆえに、自分が幼少時代に人間から叩き込まれた教育方をそのまま子ゆっくりたちに施すような事はせず、 自分独自の方法で教育方法を試みることにしたのだ。 (人間さんの教育方法は間違ってるよ!あんなん厳しい教育じゃ、おちびちゃんたちがゆっくりできなくなったちゃうよ! れいむは、れいむのやり方でおちびちゃんたちを、とってもゆっくりした金バッチさんにしてみせるよ!) れいむは硬い決意を胸に、金バッジ取得には何の役にもたたない、うんうん体操をおちびちゃんたちに教え続けるのであった。 さて、子ゆっくりたちが呑気にうんうん体操をしている間にも、日々ゆっくり市場はめまぐるしく変化してゆく。 ゆっくりバブルの影響で金バッチゆっくりの価値が天井知らずに上昇していく中、多くの企業は歯がゆい思いをしていた。 現にモノ(ゆっくり)は手元に大量にあるのだ。にも関わらずそれが金バッチを取得できないという理由で高値で売り出すことができない。 そんな企業にとって、ゆっくりできない状況が続く中、ある企業は一つの別の結論に行き着くことになる。 こんな大儲けのチャンスをみすみす見逃すわけにはいかない!そうだ!国営機関の金バッチが取得できないのならば、 いっそのこと自社で独自の金バッチを作ってしまえばいいじゃないか! それを自社ブランドとして売り出せばいいんだ! こうして生まれたのが、企業独自の金バッジゆっくりであり、 初の国営機関以外の金バッチゆっくりの誕生の瞬間であった。 当然そのゆっくりたちは、国営機関の金バッチよりは色々な面で劣っていた。 だがそこは値段を若干下げることにより(バブルの影響でそれでも十分高かったが)国営の金バッジとは差別化を図ったのだ。 そしてこの試みは見事大成功を収めることになる。 金バッチが供給不足だったことや、まだこのときは一般人がゆっくりについて疎く、 同じ金バッチならば対して変わらないだろうと考えていたことが大きくプラスに働くことになり、 金バッチの独自ブランドを立ち上げた企業は莫大な利益を上げることとなった。 こうなると、後の展開は容易に予想がつくであろう。 国営機関の金バッチでなくても売れるということに気づいた各企業は、一斉に金と時間のかかる金バッチ試験への対策をやめ、 代わりに次々に自社の独自ブランド金バッチを作成し始めたのだ。 こうしてゆっくり市場は、様々な企業の金バッチが入り乱れるカオスな状態へと突入したのであった。 「ゆゆん!まりささまは、きんばっちなのぜえええ!」 「ゆっへん!れいむはきんばっちだよ!えらいんだよ!」 「んほおおおおおお!なんてとかいはなばっちなのかしらあああ!われながらほれぼれするわあああ!」 「わかるよー!これでゆっくりしほうだいなんだねー!」 再びある企業の飼育場のゆっくりたち。 そこで親れいむによって飼育されていたほとんどのゆっくりたちは、もう成体並みの大きさに成長していた。 が、それとは別に大きな変化が見られた。親れいむをはじめとする全てのゆっくりが、お飾りに金バッチをつけているのだ。 みな努力の甲斐あって国営機関の金バッチ試験にパスすることができたのだろうか? いやいやそんなはずはない。このゆっくりたちが付けている金バッチは全てこの企業の独自のものである。 現在の市場変化に倣って、この企業もまた国営機関の金バッチ大量取得は無理と判断し、自社ブランド金バッチ商法に切り替えたのだ。 そのことにより、いままで試験的に飼育していた全てのゆっくりたちに、ほぼ無条件で金バッチが与えられたのだ。 もちろん中には、というかほとんどのゆっくりが国営機関基準で銀バッジにすら満たないような駄ゆっくりだったのだが、 この企業は調子に乗って少々手広くゆっくりを飼育しすぎたため、その埋め合わせの意味でももはやもはやなりふりかまっていられない状況にあったのだ。 「ゆゆーん!みんなとってもゆっくりした、きんばっじさんだよおおおおおおお!」 自身が教育したゆっくりたちを眺めながら、感極まった様子で叫ぶ親れいむ。 やはり自分の教育方針は間違ってなかったのだ。どのおちびちゃんたちも、みんな見事に金バッチを取得し、 こうしてとってもゆっくりしている。 さらには、こうして見事おちびちゃんたちを育て上げた功績として、今や自分にも金バッチが付けられている。 本来金バッチを取得するために必要な試験を受けずに、何故突然自分やおちびちゃんたちが金バッチになれたのか? そのことを親れいむは別段深く考えなかった。 あのとんでもなくゆっくりしたおちびちゃんたちの様子を見れば、わざわざ試験をするまでもないと思っていたからだ。 「ゆふふふ!むずかしいといわれてるきんばっちさんも、れいむがこそだてすればこのとおりだよ! やっぱりにんげんさんのやりかたじゃ、だめだめだったね! ゆっふっふっふ!こそだてじょうずすぎちゃってごめんねええええええー!」 自身の心地よい妄想に埋もれながら、親れいむは最高にゆっくりしていた。 後編へ続く。
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『新バッジと野良ゆっくり』 25KB 飼いゆ 野良ゆ ゲス 現代 独自設定 転載 ※拙作「パーフェクトバッジシステム」の設定を流用していますが、 特に読んでいなくてもわかるように書いているつもりです ※拙作「パーフェクトバッジシステム」へのたくさんの感想ありがとうございます! ゆマーク?もアク禁でPCでは見れませんが携帯ではちょくちょく見てます ありがとうございます 触発され、また設定補足の意味も含めて書いてみました ※もし「この設定ちょっと使ってみようか」なんて思ってくれる方がいたら 自由にやっちゃってください その際、触発あきへの確認は不要です ※ちょっと頭のよすぎるゆっくりが出ます 「ゆっくりしていってね!」 その声に、まどろんでいたれいむは目を覚ました。 れいむは室内飼いのゆっくりだ。 しっとりとした、漆黒の黒髪。それを飾る紅白のおりぼんを鮮やかかつ上品にフリルが彩 る。もちもちふっくらしたお肌に、深く澄んだ綺麗な瞳。 その身につけた黄金色に輝くバッジにふさわしい、金バッジのれいむだった。 れいむは目を覚ますと、庭に面した出窓へと向かう。 庭には一匹のゆっくりまりさがいた。 ところどころほつれが見え、薄汚れたおぼうし。そのおぼうしをかざるのは、泥や排気ガ スに汚され、灰色に染まったおりぼん。地べたで常に引きずられる金髪は土ぼこりにまみ れ、栄養状態の悪く過酷な街の環境にさらされたおはだは、丈夫さと引き換えにもちもち さを失い、ガサガサだ。 だが、その表情だけは違った。実にゆっくりとした微笑みを浮かべているのだ。 「ゆっくりしていってね! まりさ……またきたの!? もうきちゃだめだっていったで しょ!」 「れいむがたいくつしてるんだろうとおもってまたきたんだぜ! またまちでのおはなし をきかせてやるんだぜ!」 「もう!」 馴染みのまりさだった。まりさはいつも、こうして庭にやってくるのだ。 れいむは金バッジのゆっくりだ。野良とは接しないように教育されている。 だが、このまりさは家の庭に入ってくる。飼いゆっくりとして、庭を荒らされたりするの を傍観するわけにはいかない。だからと言って自ら庭に出て追い払うのもダメだ。本来は 飼い主であるおにいさんに追い払ってもらうべきなのだが、まりさはおにいさんがいない ときを見計らってやって来る。 だかられいむは、窓越しに「きちゃだめ」と毎回言っていた。だが、それでもまりさは毎 日のようにやってくる。そして、街ので暮らしや冒険の話を、れいむに面白おかしく聞か せるのだ。れいむは基本的には無視で通した。だが、聞かないわけには行かない。まりさ は今まで庭を荒らしたりはしなかったし、家に上げろと恐喝したこともない。だが、いつ ゆっくりできないことをするとも限らない。留守を預かる飼いゆっくりとして、まりさを 監視する必要があった。見える位置にいれば声だって届いてしまう。 毎日のように聞かされる話。まりさは話がうまく、れいむは心の奥ではほんの少しだけ、 まりさの話を楽しみにしていた。まりさが悪いゆっくりではないと思っていた。 それでもれいむは野良にあこがれたりはしないし、まりさといっしょにゆっくりしたいと も思わない。 れいむには金バッジとしての教育が行き届いており、その自覚もある。なにより、おりぼ んにはいつも金バッジが輝いていたからだ。 ただのバッジではない。れいむが真の意味で金バッジの資格があることを示す、特別な「 新バッジ」なのだ。 新バッジと野良ゆっくり 「しんばっじさん?」 一ヶ月ほど前のことだった。半年毎の定期審査。金バッジをキープしてきたれいむは、今 回も無事、金バッジの審査に合格した。そこまではいつもどおり。ただ、ひとつだけ違う ことがあった。バッジが変わるというのだ。 「そうだ。制度が変わって、新しいバッジになったんだ」 飼い主のおにいさんに今までつけていた金バッジを外され、新しいバッジをつけてもらっ た。 不思議なバッジだった。前のバッジはピンでつけられて、慣れるまではちょっと重たく感 じたものだ。 新しいバッジは、まるで初めからそうだったかのように自然におりぼんに張りつき、身体 の一部のように重さを感じないのだ。 だが、何より驚きだったのはその色だ。 「お、おにいさん! このばっじさん、きんいろじゃないよ!」 鏡に映る自分の姿を見て、れいむは悲鳴を上げた。 金平糖を思わせる質感の新しいバッジは、やや透明がかった白。 金バッジゆっくりの最大の恐怖は、自分が金バッジである資格を失うこと。れいむは震え 上がった。 だが、飼い主のおにいさんは「大丈夫」、とやさしくささやいた。 れいむは不安な気持ちは、すぐに驚きに変わった。 新バッジが、見る見るうちに金色に染まっていくのだ。 「れいむ。その新しいバッジは、れいむが今まで通りいいこでいれば金色になるんだ」 「ゆうう! すごいよ! すっごくゆっくりしたきんいろさんだよ!」 れいむの新バッジはすっかり金色に変わった。澄んだ、美しい輝きの金。前のバッジが光 を反射するものなら、今のバッジはまるで自身が光り輝いているかのよう。前のものより ずっとゆっくりできるものに感じられた。 「ただし気をつけるんだ、れいむ。そのバッジはお前が今までどおりいい子にしていれば 金色のままだ。ただし……もし悪い子になったら、金が銀に、銀が銅に、どんどんランク が下がってしまうんだ。それも、悪いことしたらすぐに変わるんだ」 ゆっくり用の新バッジ。その最大の機能は、リアルタイムでゆっくりの「飼いゆっくりと しての格」がわかること。一目ですぐに誰にでも、それこそゆっくりにだってわかる明確 な指標なのだ。 そして、バッジが金色になったのはれいむが金バッジとしてふさわしいことを示している 。れいむは誇らしくなった。 「それから、これが住所タグだ。これがあればおにいさんとはぐれても大丈夫。だから、 大事にするんだよ」 住所タグには、飼い主の住所や氏名、バッジのランクや最終審査日、登録番号などが記さ れている。こちらは普通にピンでくっつけるタイプだ。新バッジが自然な装着感なのに対 し、こちらは異物感がある。それぞれ違う感覚が、これまでとは違うのだとれいむに実感 させた。 「ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ゆっくりしていってね!」 れいむは決意をこめてゆっくりの定型句を叫んだ。 れいむにとってのゆっくりできることとは、「おにいさんといっしょにゆっくりする」こ とだ。今まで以上におにいさんをゆっくりさせよう。おにいさんがゆっくりできれば自分 もゆっくりできる。そうすれば新バッジだって、もっともっと綺麗に輝くはずだ。 それができると、れいむは信じていた。大好きなおにいさんがいれば、そうできると信じ ていた。 ・ ・ ・ 「じゃあね、れいむ! またくるのぜ! ゆっくりしていってね!」 「もうきちゃだめだよ! ゆっくりしていってね!」 いつものように、まりさは小一時間ほど一方的に話し、そして立ち去った。 れいむは困っていた。まりさのお話自体は嫌いではない。でも、野良が庭に入ってくるの は好ましいことではない。 おにいさんにも相談したが、有効な対策は立てられなかった。 おにいさんは何度かゆっくりの入ってきそうな隙間をふさいだりしてくれたが、まりさは それでもどこからか入ってきてしまう。 まりさは特に庭を荒らしたり、家に入り込もうとしたりはしない。出窓はガラス製だが防 犯用のフィルターが貼ってあり、ゆっくりはおろか人間が破るのも容易ではない。大きな 出窓はれいむ自身にも開けることができない。だからまりさに進入される恐れはない。 おにいさんはゆっくりが好きだし、金バッジのれいむもゆっくり殺しはゆっくりできない と思っている。害ゆっくり用の罠を仕掛けると言うのもためらわれた。 そもそも、野良ゆっくりの生活は厳しい。ただ話をするためにやってくるなど、いつまで も続かないだろうと考えられた。 だから、れいむは現状のまま様子を見るしか無かった。 そんなことが続いた、ある日のことだった。 「ゆ~ん……ぽかぽか、ゆっくりできるよ……」 「はは、れいむはひなたぼっこが好きだなあ」 出窓を開き、縁側にこしかけたおにいさん。そのひざの上で、暖かな日差しをうけながら 、れいむはゆっくりしていた。普段は仕事で家を空けがちなおにいさんといっしょに過ご せる、貴重なひととき。 室内飼いのれいむだったが、やはりゆっくりはゆっくり。外にいるのも好きだった。自然 の風と、暖かな日差しはゆっくりできる。 そんなゆっくりした時間を打ち破るものがあった。電話の着信音だ。 「れいむ、ちょっと待っててくれ」 おにいさんは縁側にれいむを置くと、家の奥の電話機へと向かった。れいむはそこで待つ ことにした。 おにいさんは電話のとき、大きな声を出す癖がある。大きな声で話すおにいさんはちょっ とゆっくりできない。また、暖かな日差しの縁側は魅力的で、れいむはこのままここでゆ っくりすることに決めた。 その時だ。 「れ、れいむぅ……」 「ま、まりさっ!?」 突然、いつも話しにやってきた顔なじみのまりさが庭の茂みから出てきたのだ。それも、 頬にべったりと餡子をつけている。出餡だ。それも、餡子の量が多い。見ただけでわかる 、致命傷になりかねない大怪我だ。 「れいむ……だずげでほじいのぜぇ……」 「ゆううう!」 れいむは迷った。 もし、これが見知らぬ野良ゆっくりだったら、れいむはすぐにおにいさんの元に向かった ことだろう。 傷ついているとは言え、出窓が開いている今、野良の侵入の危険性がある。たとえ野良を 見捨てることになろうとも、人間に全てを任せるべきだ。それが金バッジゆっくりとして は正しい。 だが、顔見知りのまりさが傷ついている。それがれいむを迷わせるのだ。 よく知っている同族のピンチ、すぐにでも駆けつけたい。だが、金バッジとして野良と関 わることは禁じられている。電話中のおにいさんを呼ぶべきか。だが、野良についてのこ とで飼い主の電話を邪魔するのは、金バッジとして正しいのか。 餡子脳は突然の出来事に混乱し、れいむは硬直した。 それは決定的な隙になった。 「ゆっ!?」 突然、別の茂みから新たなゆっくりが現れた。見たこともない金髪とカチューシャ。ゆっ くりありすだ。驚く暇も無く、ありすはれいむに肉薄、ちゅっちゅした。 長い舌が入り込み、喉の奥を刺激した。吐き気がれいむを襲う。それも一瞬のこと。すぐ さま舌は引き抜かれた。 れいむは思わずほっと息を呑んだ。そうしたら、何かを飲み込んでしまった。先ほどれい むの口を襲った舌は、れいむにそれを飲み込ませるためのものだったのだ。 何を飲まされたのか。それを考える間もなくれいむの意識は闇に沈んでいった。れいむが 飲み込んだのは、ゆっくりを眠らせる薬――ラムネだったのだ。 れいむはおにいさんに助けを求めることもできず、意識を失った。 ・ ・ ・ 「ゆっへっへ。うまくいったのぜ」 「むきゅ。けんじゃなぱちぇのけいかくは『ぱーふぇくと』っていったでしょ。とうぜん のけっかだわ!」 声に、れいむは目を覚ました。気分が悪い。頭がぼうっとして……しかし、すぐに意識は はっきりした 。 「ゆぐっ……!」 思わず声が漏れた。れいむの意識を確かなものにしたのは、痛み。あんよを襲う痛みだっ た。痛みからすると、あんよ全体にわたって浅く切り刻まれているらしい。これでは跳ね ることはおろか這うことすら難しいだろう。 れいむの声に二匹のゆっくりは気づいた。 「れいむがおめざめなのぜ」 「むきゅ。そろそろめざめるとおもっていたわ。けんじゃなぱちぇのけいさんどおりね」 れいむの前にいるのは、顔なじみのまりさと、初めて見るゆっくりぱちゅりー。 いったいなにがどうなって……? そもそもここはどこなのだろうと、れいむはあたりを 見回した。 周囲を覆うのは、木の板の壁。一面だけ壁が無く、そこからは薄汚れた路地が見える。室 内飼いのれいむにとって、全てが初めて見るもの。だが、金バッジの知能と知識が状況を 理解させた。 ここはおそらく、路地裏に横倒しにした木箱に作られた、野良ゆっくりのおうちだ。 れいむは野良ゆっくりにさらわれたのだ。 「れいむをだましたの……?」 「そうなんだぜ! けがしたようにみえたのはうんうんをぬっただけなんだぜ! きんば っじのゆっくりのくせに、まぬけなんだぜ!」 まりさは今まで見せたことのない下卑た笑みを浮かべた。これがきっと、まりさの本当の 顔。れいむの前で見せていた微笑みは演技だったのだ。 だが、まりさの頬についた餡子を出餡と間違えたのは無理もない。室内暮らしで優秀なれ いむはあんな大怪我は経験に無く知識でしか知らなかったし、うんうんをつけた偽装も匂 いの届かない距離なら大抵の野良だってだまされる、見事なものだったのだ。 「れいむをかえして! おにいさんのところにかえして!」 「それはできないのぜ!」 「かえしてくれないと、おおきなこえをだすよ! にんげんさんがきたら、まりさはゆっ くりできないことになるよ!」 「こえをだしてもここにはにんげんさんはこないのぜ。それにあんまりさわぐと……れい むのきんばっじをくいちぎってやるのぜ。そうしたられいむだって、のらゆっくりとして にんげんさんに『くじょ』されるのぜ」 れいむは息を呑んだ。ぞっとした。 バッジを、食いちぎる。 おかざりを大事にするゆっくりにはなかなかできない発想だ。しかし、的確な処置だった 。おさげでりぼんを探ったが、住所タグもない。既に取られたらしい。まりさの言うとお り、バッジを失ったられいむを金バッジの飼いゆっくりと思う人間はいないだろう。これ でれいむは大声で助けを呼ぶという手段を失った。あんよも傷つき、もはや逃げ道はない 。 周到すぎる。野良ゆっくりにはありえない、数々の手際のよさ。その恐ろしさに、れいむ は震えた。 「むきゅ。ようやくじぶんのじょうきょうをりかいしたようね。きんばっじはりかいがは やくてたすかるわ」 あざけるようなぱちゅりーの声。 そして、れいむはそのぱちゅりーのつけているものに初めて気がついた。 「どぼじで……」 「むきゅ?」 「どぼじでごんなごどずるのおおお!? ぱちゅりーも、ぱちゅりーも……」 れいむは信じられなかった。飼いゆっくりの、それも金バッジである自分が野良にさらわ れるということだけでも驚きだと言うのに、それ以上に信じられないことが目の前にあっ た。 「ぱちゅりーもきんばっじなのにっ!」 ぱちゅりーのナイトキャップには、燦然と輝く金バッジがあったのだ。 れいむの問いに、ぱちゅりーはゆっくりらしからぬ落ち着きでもって答えた。 「むきゅ? どうしてこんなことをするのか、ですって? それはね……にんげんをゆっ くりさせてあげるためよ!」 その言葉でれいむはますます訳がわからなくなった。 「しょうがないわね」と、ぱちゅりーは自分の境遇を語り始めた。 ぱちゅりーは生まれたときから優秀なゆっくりだった。ペットショップで生まれ、ゆっく りブリーダーの元に厳しく教育されて育ったぱちゅりーは、赤ゆっくりの頃から全ての試 験を常にトップを保っていた。 ペットショップでも買い手が何人もつき、オークションを経て大金持ちに引き取られ、何 不自由のない実にゆっくりとした生活を過ごしていた。 ぱちゅりーの能力はプラチナバッジにふさわしいものだったが、現行の制度では通常種の ゆっくりがプラチナバッジを取得するには一定年数金バッジを継続すること、そして高額 な試験料が必要だった。 だが、ぱちゅりーはまったく心配していなかった。飼い主はプラチナ取得に乗り気で高額 な試験料など問題としなかったし、金バッジの維持などぱちゅりーにとってたやすいこと だった。プラチナバッジなんて、ぱちゅりーにとってはゆっくり待っていれば勝手に生え てくるも同然のものだったのだ。 だが、新制度に変わったとき。そんな順風満帆なぱちゅりーのゆん生は変わった。 ゆっくりの格によって色を変える新バッジ。それがぱちゅりーについたとき、ぱちゅりー はもちろん、居合わせた審査担当官も飼い主も驚いた。 金に変色しなかった。新バッジは、黒く染まったのだ。 「ゆっくりしてないばかなにんげんは、まちがったばっじをつくったのよ」 ぱちゅりーの飼い主は激怒し、新バッジを受け入れず、現行の金バッジを継続することに した。ぱちゅりーが今つけているバッジも、旧型の金属製の金バッジだ。 ぱちゅりーは飼い主以上に激怒した。屈辱だった。優秀な自分を受け入れなかった新バッ ジ。そんなものが正しいはずがない。 間違いを正すにはどうすればいいか。この屈辱を晴らすには何をすべきか。 ここで、ぱちゅりーはゆっくりらしからぬ発想に至った。 「ゆっくりしていないばかなにんげん」が間違っているのなら、自分が正してやればいい 。 「そのために、ぱちゅりーはかいぬしのもとをさったわ。れいむ、あなたをさらったのも 、ばかなにんげんをゆっくりさせてあげるためよ」 「ゆ? ゆゆ?」 金バッジのれいむは、ゆっくりとしては賢い。しかしその知能でもなお、ぱちゅりーのこ とは全然わからなかった。どうして金バッジを取れなかったのか。どうして飼い主のもと を去り、野良と行動をともにしているのか。まるで想像がつかなかった。 「ねえ、れいむ? にんげんをゆっくりさせてあげるにはどうすればいいとおもう?」 「ゆゆ!? ゆ、ゆっくりは、にんげんさんといっしょにゆっくりするためにがんばるん だよ!」 ぱちゅりーの問いに、れいむは反射的に金バッジ教育で叩き込まれた「模範的な解答」を 返した。 れいむの答えに、ぱちゅりーはぞっとするような笑みを浮かべた。 「そう。ゆっくりはにんげんをゆっくりさせてあげられる。にんげんがばかなのは、ゆっ くりしていないせいなの。だから、すべてのにんげんがゆっくりをちかくにおけばいい。 でも、それには『ゆっくりしょっぷ』だけではたりないわ。だからにんげんは、たくさん いる『のらゆっくり』をかうべきなのよ!」 「にんげんさんは、のらゆっくりをかわないよ!」 野良ゆっくりなど、ほとんどの人間が相手にしない。それは常識。だが、ぱちゅりーの発 想はその常識を打ち破るものだった。 「むきゅ、そうね。でも……のらゆっくりが、『きんばっじ』つきのこゆっくりをつれて いたらどうかしら?」 「ゆゆう!?」 飼いゆっくりとして最高級の称号、金バッジ。それをつけた子ゆっくりを連れた、親子の 野良ゆっくりがいたらどうなるか。確かに人間は興味を惹かれることだろう。親はともか く、子ゆっくりの方は人間に飼われることは十分にありうる。 だが、そんなの夢物語に過ぎない。野良はそもそもバッジ審査を受けることすらできない のだ。 ぱちゅりーは笑みを深くし、べろりとれいむの金バッジを嘗め上げた。れいむの全身に怖 気が走った。 「むきゅう、あまいわぁ……ねえ、きんばっじのれいむならしってるわよね? 『しんば っじ』はさとうざいく。ゆっくりのおかざりとおなじなの。だから……『しんばっじ』の ゆっくりがこどもをうむと、『しんばっじ』つきのゆっくりがうまれるのよ」 「ゆゆう!?」 そのことはれいむも聞いていた。 新バッジの特徴はふたつ。 ひとつは、ゆっくりの格を反映してリアルタイムに変色すること。 もうひとつは、新バッジが遺伝すること。新バッジつきのゆっくりが子供を作ると、子供 にもまた新バッジがつくのだ。 知識としては知っていた。 それを思い出し、そして金バッジのかしこさゆえに、自分がなぜさらわれたか、これから 自分がどうなるかを、絶望とともに理解した。 「つまりは、そういうことなのぜ!」 ぺにぺにをいきりたたせたまりさが、れいむにのしかかった。 全ては計画されたことだった。 ぱちゅりーは野良ゆっくりに新バッジを広めるつもりなのだ。その母体として新バッジを つけたれいむに目をつけた。 まりさがれいむの家に通ったのは、れいむの警戒を解き、れいむをさらう隙をうかがうた め。その上でぱちゅりーが立案したゆっくりらしからぬ周到な拉致計画は、こうしてれい むをさらうことで見事成功したというわけだ。 「むきゅ。れいむ、じぶんだけかわいそう、なんておもわないでね。あなたのおなかまは 、ほかにもいるのよ! べつのけいかくもたくさんしんこうちゅうだわ!」 ぱちぇりーは満面の笑みを浮かべた。その目は、れいむを見ていない。どこか遠くを見て いる。その瞳に宿る闇に、れいむは恐怖した。 「けんじゃのぱちぇのいだいなけいかくは! ばかなにんげんをただし! のらゆっくり をきゅうさいする! いっせきにちょうの『ぱーふぇくとぷろじぇく』となのよ! むー きょっきょっきょっきょ!」 ゆっくりらしからぬ賢すぎるぱちゅりーの餡子脳は、ゆっくりにはありえない狂気にまで 至っていた。 ぱちゅりーの狂気の哄笑。おぞましいすーりすりの音。呪わしい音の支配する中で、れい むはなすすべも無く犯され続けた。 「すっきりーっ!」 「す、すきりぃぃぃ……!」 そして、れいむは望まぬすっきりーを果たし、新バッジつきの赤ゆっくりをその頭に実ら せた。 ・ ・ ・ 「けっ! つかえないれいむだったのぜ!」 あれから一週間。れいむは毎日まりさに犯された。 毎回植物型にんっしんをした。そして、実った実ゆの新バッジは……そのことごとくが黒 かった。 黒バッジの実ゆは即座に間引かれた。 金バッジぱちゅりーの指示により、すっきりーは一日一回に制限され、的確な栄養管理が なされた。そのおかげでれいむが力尽き「永遠にゆっくり」することはなかった。しかし それはれいむの苦しみが長引くと言うことだ。 だが、ようやく銅バッジの実ゆっくりが生り、今日生まれたのだ。まりさは本当は金バッ ジを望んでいたようだが、金バッジぱちゅりーの口ぞえもあり、銅で妥協したのだ。 れいむはほっとした。れいむはゆっくりだ。どんな状況であれ、赤ゆっくりが生まれるの はうれしい。ゆっくりできる。 だが、そのしあわせはすぐに終わってしまった。 「それじゃあおさらばなのぜ! これでまりさもかいゆっくりになって『ばらいろせいか つ』なのぜ!」 「まりざ……どこいくの……まりざああああ!」 生まれた銅バッジの赤ゆっくりを連れ、まりさは去ってしまった。 さびしかった。反面、安堵もしていた。これでようやく苦しみが終わる。そう思ったのだ 。 だが、その安らぎすらもすぐに終わらされた。 「んほ! つぎはありすのとかいはなこどもをはらんでもらうわああああ!」 発情したありすが入ってきた。 かつて金色に輝いていたれいむのバッジ。 それはとっくの昔に、まるでれいむの絶望を代弁するかのように、真っ黒に染まっていた 。 ・ ・ ・ ――新バッジのゆっくりの子供は、新バッジつきで生まれる。 そのうわさは、街に住む野良ゆっくりの間で瞬く間に広まった。 さすがにあのぱちゅりーのような狡猾な計画をするようなゆっくりは他にいなかった。だ が、同じようなことを考えるゆっくりが何匹も現れた。 新バッジのゆっくりとすっきりーして、金バッジのゆっくりを得る。野良暮らしという苦 境にあえぐのらゆっくりにとて、それはまさに地獄に垂れたクモの糸。喉から手が出るほ ど欲しいものだったのだ。 その望みに応えるかのように、街には新バッジのゆっくりが放たれた。 かつて金バッジや銀バッジをつけていたゆっくり。定期審査で新バッジをつけた途端、黒 く染まったゆっくりは少なくなかった。 もちろん、矯正プログラムを受けさせ、ゆっくりを更正させようとするちゃんとした飼い 主もいた。だが、「ゲスだったのかよ、だまされた!」と飼い主が怒り狂い、捨てられる ことも少なくなかった。今まで一部の悪質な業者の杜撰な審査で作られた、偽りの高ラン クゆっくり。その本来の価値が、新バッジによって白日の下にさらされたのである。 捨てられた新バッジゆっくりに、野良ゆっくりは殺到した。 バッジがあればゆっくりできる。ゆっくりできる自分のおちびちゃんは、金バッジつきで 生まれるに違いない……野良ゆっくり達はこぞって新バッジとのすっきりーを望んだ。 一方、捨てられた新バッジ付きゆっくりもそれを望んだ。飼いゆっくりに野良暮らしは過 酷だ。野良ゆっくりの庇護を求め、自分から身を売った。 新バッジのゆっくりが生むのではなく、生ませることでも、赤ゆっくりは新バッジつきで 誕生した。中にはその立場をうまく使い、ハーレムを築く捨て新バッジつきゆっくりまで 現れた。 バッジの奪い合いも始まった。 新バッジの捨てゆっくりから無理やり奪うもの。あるいは生まれたおちびちゃんからバッ ジだけを奪い取るゲス親。そんな奪った新バッジの、さらなる奪い合い。 どのゆっくりも新バッジを求めた。もはやゆっくり達は、「バッジがあればゆっくりでき る」ではなく、「バッジがなくてはゆっくりできない」とまで思うようになっていた。バ ッジのないゆっくりの排斥まで始まった。 まるでゆっくりという種自体がバッジを欲しているかのようだった。 そして、新バッジが頒布されてから、一年もしなうちに。 街に、新バッジをつけていない野良ゆっくりはいなくなった。 ・ ・ ・ ゆっくり達は、勘違いしていた。 新バッジはゆっくりの格に応じてその色を変える。一目でわかるそのことは、さすがの餡 子脳も理解していた。 だが、その色の示す本当の意味は理解していなかった。 新バッジが示すのは、あくまで「飼いゆっくりとしての格」なのだ。 銅バッジは飼いゆっくりであることを意味する。 銀バッジは一定以上の躾を受け、それを継続して守れる飼いゆっくりであることを示す。 金バッジは銀の資格に加え、ゆっくりとしては高い知能を持ち、人間をゆっくりさせるた めにすべてをささげることのできる飼いゆっくりであることを示す。 それに当てはまらない場合は黒バッジとなる。 したがって、人に飼われていない野良ゆっくりは、その能力にかかわらず原則として黒バ ッジになるのである。 だが、街で暮らす野良ゆっくりは、多かれ少なかれ人に飼われることを望む。ゆえに飼い ゆっくりとしての資質を持つ。だから、黒以外がありうる。黒バッジであっても、善良で 優秀なゆっくりで、人にちゃんと飼われれば銅以上に変わりうる。 また、確率はかなり低いものの、銅や銀の新バッジで生まれることもある。 野良でありながら銅で生まれるのは相当に優秀なゆっくりだ。赤ゆっくりのころからきち んとゆっくりブリーダーの教育を受ければ、確実に銀バッジになれる。 銀で生まれるともなれば奇跡のようなもので、人間の保護下なら金バッジになることも夢 ではない。 金はさすがにありえない。あるとすれば、未熟児ゆっくりなどで新バッジの機能が狂った ときぐらいだろう。 金バッジれいむをさらった金バッジぱちゅりー。あのゆっくりが黒バッジになったのは当 然のことなのだ。確かにあのぱちゅりーは優秀だった。ゆっくりにあるまじき高い知性を 有していた。ゆっくり離れしたひらめきや発想を生み出す優れた餡子脳を持っていた。飼 い主も、審査機関すらも欺き、金バッジを維持してきた優れたゆっくりだった。 だがあのぱちゅりーは人間をゆっくりより下に見ていた。「にんげんをゆっくりさせて” あげる”」なんて考え方、ペットとしてまったく不適格だ。賢くはあっても、所詮ゆっく り。本質的には愚かこの上ない。新バッジはそれを見抜き、的確かつ厳正に判断した。そ の結果が黒バッジだった。 間違っていたのはバッジではない。ぱちゅりーなのだ。ぱちゅりーは、新バッジに踊らさ れる愚かな道化に過ぎないのだ。 新バッジは、ゆっくりのペットとしての適性を計る。ただそれだけのもの。 だが、そんなことを野良ゆっくり達は知らない。 よりゆっくりしているゆっくりがより綺麗なバッジになると信じている。なぜなら一部の 例外を除き、都市部で見ることのできる優れたゆっくりというものは、飼いゆっくりなの である。そして飼いゆっくりの全てが銅以上のバッジを持つ。 だからバッジを信じる。はっきりと目に見えるものだから。わかりやすいから。愚かな餡 子脳は、やがてバッジだけで「ゆっくりとしての価値」を計るようになってしまった。 「この『どうっぽくみえるくろ』ばっじのれいむがいちばんゆっくりしてるんだよ! か わいくってごめんね!」 「ちがうのぜ! この『かぎりなくどうにちかいくろ』のばっじをつけたまりささまがい ちばんゆっくりしてるのぜ!」 「むきゅん! この『ほとんどくろだけどぶぶんてきにどうにみえなくはない』ばっじの ぱちぇがいちばんゆっくりしてるのがわからないなんて、あたまのわるいゆっくりばっか りだわ!」 「ありすの『どうよりもどうらしいくろ』ばっじがいちばんとかいはなのよ! それがわ からないなんて、みんないなかものね!」 そんなわけのわからない自己主張が街のそこかしこで見られるようになった。 ゆっくりは元々お飾りを重視してきた。だが、それ以外にもいろいろな価値観を持ってい た。 「かりがうまい」「かけっこがはやい」「かわいい」「おうたがじょうず」「こそだてが じょうず」「とかいは」「けんじゃ」「しんぐるまざーでかわいそうなんだよ」「んほお お」「わかるよー」「ちーんぽ」。 様々な、ゆっくりごとのゆっくりがあった。 だが、今はひとつ。新バッジだけが、野良ゆっくりたちにとっての「ゆっくりの価値」と なってしまった。 ・ ・ ・ 元金バッジのれいむは、静かに朽ちようとしていた。 何匹ものゆっくりに犯され、数え切れないほどおちびちゃんを生んできた。ほとんどが間 引かれ、一部はどうにか銅バッジとして生まれて、しかしすぐに連れ去られた。 みんな、バッジしか見ていない。黒はハズレ。銅以上が当たり。ただそれだけ。 バッジが黒くなってしまったれいむは、「ゆっくりできないゆっくり」として蔑まれた。 れいむの中身はなにも変わっていない。酷い目にあったが、その内面は金バッジの飼いゆ っくりだった頃と変わらない、善良なままだ。 でも、誰もそんなことは気にしなかった。 野良ゆっくり達にとってれいむは「黒いバッジをつけたゆっくりできないゆっくり」に過 ぎず、その価値は「新バッジつきのゆっくりを生める」、ただそれだけだった。 金バッジぱちゅりーの手腕は実に見事で、れいむは限界のさらにその先までおちびちゃん を生み続けた。 だが、それも終わりが来た。 用済みのれいむの元に、もう誰も来ない。れいむは黒いバッジをつけたまま、黒ずみ朽ち 果てるのを待つばかりだった。 れいむはもう、なにがなんだかわからなくなってしまった。 れいむの最後の言葉は「もっとゆっくりしたかった」ではなかった。 「……ゆっくりって……なんなの……? ……ゆっくりできることって……なに……?」 疑問の言葉を最後に、ようやくれいむは「永遠にゆっくり」した。 全てが朽ち果てる中、新バッジだけが鈍く黒く輝いていた。 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKI - 触発あきの作品集 http //www21.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/32.html ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー - 触発あき http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/1379.html 感想はこちらにいただけるとうれしいです 触発あき - ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278666597/l50
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俺に聞く、、、というよりギャラリーみてパクったほうが早いぜ 技術を盗むのはイラスト業界の基本。 今風の美少女 granblue figure とか hatsunemiku タグが強いぜ。 有名どころやfigureってタグを付けると立体感が増すぜ。 画風はCGを選ぶとさらに立体感が増すぜ。 ポイントは、服を着ているプロンプトを重ねると服で人体の情報が減るのでぐにゃぐにゃになる。 だから適度に肉体が出てるモチーフのほうが立体感、肉体感がでるぜ。 エフェクトをかけると一気に綺麗な絵になるぜ bokeh とか(英語でボケみのこと)でエフェクトを付け sonowing で雪をふらすとか lensflare でレンズフレアを追加するとか nightcity で夜景にするのは俺がよくやるプロンプト構成だぜ。 とりあえずクッキリした絵が出したいんだけど??? nendoroid タグは最強の一手。なにもかもがねんどろいどと化す。これ結構楽しいのよ。 ふざけてないで(怒)ちゃんと説明して(怒) まぁまぁ、怒るなよ、、、ちゃんとこれ見て勉強しな。俺はあんまりよくわかんなかったけどな! ↓ https //w.atwiki.jp/memeplex/pages/17.html LINE
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『金バッジの価値 前編』 23KB 虐待 観察 自業自得 差別・格差 実験 ペットショップ 都会 もう短くするのは諦めた ・いつも通り過去作品の登場人物や世界観が出ますが読んでなくても大丈夫です。 「おねがいだよおおおお!れいむをかいゆっくりにしてねえええええ! れいむはきんばっちさんだよおおおおおお!えらばらたゆっくりなんだよおおおお! ゆああああ!どじでむしするのおおおおおおおお!」 町を歩いていると、道端で必死に自分を飼いゆっくりにしてくれと叫んでいるボロボロのれいむが目に入った。 何やら自分は金バッチゆっくりであるとわめいているようだ。 そして、なるほど。確かにその言葉に違わず、叫んでいるれいむのお飾りのリボンには、金色に光るバッジが付いている。 どうやらあのれいむが金バッジだというのは本当のようだ。 だがしかしそんな金バッチれいむを、ある人は完全に無視し、またある人は不快な顔をしながら通り過ぎ、 またある人はやや気の毒そうな顔をしつつもやはり無視して素通りしていく。 「なんでええええ!れいむはきんばっじなのにいいいいいい! れいむはかちのあるゆっくりなんだよおおおおお!きんばっちはたいせつにしなきゃいけないんだよおおおお! ゆがあああああ!れいむをかいゆっくりにして、ゆっくりさせろおおおおおお!」 なおも騒ぎ続けるれいむ。 そう、たしかにれいむの言うとおり、金バッジゆっくりが異様なまでにもてはやされ、その価値がはね上がった時期は確かにあった。 だがそれも今は昔の話だ。 今ではたとえ金バッチゆっくりだったとしても、それが無条件で優秀で価値のあるゆっくりの証明とはならないのだ。 そしてその事実は、ちょっとゆっくりに詳しい人ならばもはや常識とさえいえる。 だからあのれいむが自身を金バッジだとアッピールすることは、まったくのムダなのだ。 「ゆううう!どじでえええええ! ……ゆゆ!おにいさん!れいむをかいゆっくりにしてくれるのおおおおおお!」 と、そんなことを考えながられいむを眺めていると、なんと突然振り向いたれいむと偶然目が合ってしまった。 そして、何を勘違いしたのか私の方に向かって飛び跳ねてくるれいむ。 変にからまれても面倒だと思った私は、くるりと方向転換をし、さっさと先を急ぐ事にする。 「ゆがああああああ!どこにいくのおおおおおおおお! れいむをかいゆっくりにしてくれるんじゃなかったのおおおおおお! まっでねえええええ!れいむはきんばっじいいいいいいい! かいゆにし……、ゆべえええ!いだいいいい!」 必死に追いかけてこようとしたれいむだが、どうやら盛大にスッ転んだようだ。 まったく、よく何もないところで転べるものだ。恐らくあのれいむは室内飼いメインで育てられ、ろくに長距離移動したことすらないのだろう。 だから少し跳ねただけで転んでしまうのだ。わかってはいたことだが、あの様子では恐らくれいむの金バッジランクはCかDだろう。 いや、もしかしたら販売価値無しのEランクなのかもしれない。 処分されるところを逃げてきたと考えれば、金バッチが付けっぱなしになっているのも納得できる。 となるとあのれいむはそこそこの年齢の可能性もあるわけだ。まあどうでもいいことだが。 そんなことを考えながら歩いているとやがて私が目指している目的地が見えて来た。 その場所とは大型のペットゆっくり専門店。 しかし私は別にペットゆっくりを買いにきた客というわけではない。 では何故店に入る必要があるのか?答えは簡単だ。 この店は私の店だからだ。私はゆっくり専門のペットショップの店長なのだ。 「よぉ!店長!景気はどうだい?」 所用でバイトに任せていた店内に入ると、見知った客が私に手を上げ挨拶してきた。 「ああ。まあボチボチやってますよ」 そんな男に対し、私は適当に答える。 この挨拶してきた男の素性は、ゆっくりを専門にあつかっている国営機関の人間だ。 私は仕事柄、こういった立場の人たちとも結構付き合いがある。 特彼ともう一人の女性には、ペットショップを開く際には随分と世話になったりしたものだ。 「今日はまたいつものゆっくりフードをお買い上げですか?」 私は質問する。 この男は、だいぶ前にゆっくりぱちゅりーを飼うことになったらしく、それ以来たまに私の店にゆっくりフードを買いに来ているのだ。 最近の企業物のゆっくりフードは、味に変な細工をしてあり、一度そのゆっくりフードを食べたら、他のものを受け付けなくなるような悪質な物が多い。 その点、私の店の自家製ゆっくりフードは、自慢じゃないが無添加、無着色で健康にも安全安心な代物だ。 ゆっくりのプロである男のお眼鏡にかなった一品というわけだ。 「ああそうね。いつものを二つもらうよ」 「二つ?あまり買い置きは、おすすめできませんよ?」 そう私は注意する。 私の作っているゆっくりフードは、あまり日にちが持たないという欠点がある。 そのため、注意書きとして、なるべくはやくご賞味下さいと箱にでかでかと書いてある。 そのことを男が理解してないはずはないのだが。 「うん、わかってる。いや、実はもう一匹増えたもんでね」 「へえそうだったんですか。ちなみにどの種族のゆっくりを飼うことになったんですか?」 「ああ、ぬ……じゃなかった。ええっと、その、れいむ……かな」 何となく歯切れが悪そうに言う男。この男にしては珍しいことだ。 ひょっとしたらなにか事情があるのかもしれない。 だがまあ、深く突っ込むのは止めておこう。こっちは売り上げが増えて、悪いことは一つもないのだから。 「そういえばさ…」 話題を変えるように男がしゃべりだす。 「最近の飼いゆっくり市場はどんな感じなんだ?今ではもうだいぶ落ち着いてきたのか?」 男はカウンターに肘をつく。 「ええ、まあだいぶ安定してきましたね。一時期はほんと酷かったですから。 その辺の野良や野生と大差ないような金バッチゆっくりが量産されたりして、ほんと滅茶苦茶でした。 でも今じゃそういうのはほとんどなくなってきましたね。 消費者側が賢くなって、クズみたいな金バッチはすぐ雑誌とかで酷評されるからほとんど市場に出回らなくなったんです。 まあ、たまに素人さんが間違えて、質の悪い金バッチを買ったりしてしまうことはあるらしですけど」 「ああ、うん。そうみたいね」 男は心当たりがあるのか、やや遠い目をする。 「私の店ではそういった品質の悪いゆっくりは、一切入荷しないようにしてるんです。 でもそれだとどうしても、金バッジの入荷量が限られてしまいましてね。今も丁度、店内では銀バッチしかい状況なんですよ。 どうです?なんとか貴方とのところの金バッジゆっくりを回して貰えませんかね?」 だめもとで私は男にお願いしてみる。 「そりゃ無理だな。飼いゆっくりは俺の担当じゃないし、ウチの連中はそういうことにはやたら厳しいんだよ。 他のところでは割とてきとーなのにな」 そう男にきっぱりと断られてしまう。 まあ、多分そう言われるだろうと思って、対して期待はしてなかった。 国営機関の金バッジゆっくりは、いつだって品薄状態だ。ウチは先日入荷したばかりだから、 次の順番が回ってくるまで数ヶ月かかるだろう。 その間は何とか他の企業の金バッジゆっくりで間に合わせなければならない。 企業の金バッジは安価だが優秀な個体の見極めが非常に難しい。まったく骨の折れる仕事だ。 そんな風に憂鬱な気分になっていると、男が立ち上がり、 「そんじゃま、そろそろ俺は行くわ。また森の群れの視察回りしなきゃならないからさ」 「あ、はい。ありがとうございました。またのおこしをお待ちしています」 私はそういっておじぎをする。 男が会計を済ませ、カウンターを離れようとしたその時、ドン!という鈍い音が聞こえた。 「?」 私は疑問に思い、音のした方へ視線を向けてみる。 すると何と、私の店のゆっくりが外に向けて展示してあるショーウィンドに一匹の野良れいむが体当たりしているではないか。 「ーーーー!ーーーー!」 れいむは凄まじい形相で何事か叫びながらドン!ドン!と体当たりを続けている。 ショーウィンドの中にいるゆっくりたちは、野良れいむの尋常ではない様子にすっかり怯えてしまっているようだ。 というかあの野良れいむ、よく見るとさっき飼いゆっくりにしてくれてと叫んでいた金バッジの奴じゃないか? どうやら私は後をつけられていたらしい。まったくなんてことだ。 ひょっとすると、あの金バッジ野良れいむの頭の中では、既に私が飼い主ということになっていて、 このペットショップを自分のおうちだと思い込んでいるのかもしれない。 頭の悪いゆっくりは、しばしばそういった突拍子のない自分に都合のいい発想、妄想をよくするのだ。 まあ真相のほどはよくわからないが、きっとろくな理由ではないことは確実だろう。 「なんじゃありゃ」 私の隣にいた男が呟く。 それは私が聞きたい。本当になんじゃありゃだ。 野良金バッジれいむがどれだけ体当たりしても、ショーウィンドが破られることは絶対にありえないだろう。 だが中にいる店のゆっくりが怯えている以上、放っておくわけにはいかない。 「さっき町で見かけた野良が、どうやら私についてきてしまったみたいです。ちょっと追い払ってきますね」 「なるほどそういうことか。じゃあ、オレが適当に処理しておくわ」 カウンターを離れようとする私を手で制し、出口へ向かってく男。 男が行ってくれるなら大丈夫だろう。彼はゆっくりのプロだ、きっと適切な処理をしてくれるはずだ。 私はフゥと、安堵の息を吐き、カウンターに持たれかかる。 「まったく近頃は本当に元金バッジの野良ゆが増えたもんだ。一昔前はこんなことなかったのに…」 思わずそう私はぼやくのであった。 昔々の話。 ペットゆっくりというものが認知され始めた初期の初期の頃の話。 その時期には、ゆっくのバッジといえば一つしか存在しなかった。すなわち国のゆっくり専門機関が発行するバッジのことである。 これらのバッジは、一応国が発行しているものであり、万一間違いがあってはならないということで、 バッジの審査は、ゆっくりのプロともいえる者が厳しい目で厳重に行っていた。 特に金バッチの飼いゆっくりともなると、難易度の高い試験を幾つもクリアしなければならず、 その品質は文句なしに最高ということができた。 そして、国有機関が売り出すペットゆっくりが非常に優秀だったことや、 まだその当時はペットゆっくり自体が物珍しかったことから、ペットゆっくりの需要は徐々に増えてくことになっていった。 需要あるところに供給あり。ゆっくりは新たなビジネスチャンスに繋がるということを知った各企業たちは、 こぞってペットゆっくり市場に参入を始めた。 何せゆっくりの元手は「ただ」みたいなものなのだ。 そんなゆっくりたちに国営機関の金バッチというものが付属するだけで、高値で売ることが出来る。 しかも需要が高まってきており、出せば即完売といった状況だ。こんなおいしい話に企業が飛びつかないわけがない。 そんなわけで各企業間では如何にして時間と労力を費やさずに、国営機関の金バッチを取得できるゆっくりを量産できるかという試みが一斉に始まったのであった。 さて、所変わってここはとある施設の一室。 「ゆっくりしていってね!」 「「「「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」」」」 一匹の大きな身体のゆっくりれいむの呼びかけに対して、複数の小さな身体の赤ゆっくりたちが元気よく応える。 言うまでもなく、親ゆっくりと、赤ゆっくりの挨拶の風景であろう。 だがしかし、一件ありきたりなように見えるこの光景は、野生ではまず起こりえないことであった。 何故なら、親れいむの呼びかけに応える赤ゆっくりたちの種族がてんでばらばらだったからだ。 通常ならばゆっくりの子どもは、自分とつがいの二種類しかいないはずである。 しかし、いま親れいむの前で元気よく返事をしているのゆっくりたちの種類はれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょんと、 まあ要するに基本種と呼ばれている全てのゆっくりが揃っていた。 また、その総数も一介の野生の家族が育てるにしては多すぎる。全種族あわせて30匹はいるだろう。 いくら多産のゆっくりといえこの数は多すぎる。どう考えても食料不足に陥るのは必至と言える状況である。 にも関わらず、親ゆっくりをはじめとする全てのゆっくりたちは、にっこり笑顔で、ぷっくりまん丸と程よい体型を維持している。 とても飢えているようには見えない。 そんな中、突然時ビー!という機械音が周囲に鳴り響いた。 「ゆゆ!ごはんさんのじかんだね!おちびちゃんたち!いちれつにならんでね!おぎょうぎよくするんだよ!」 「「「「ゆー!」」」 そう言いながら赤ゆっくりたちに指示をする親れいむ。赤ゆたちは素直に並び始める。 しばらくすると、どこからともなく人間が現れた。手にはゆっくりフードを持っている。 親れいむは人間の姿を認めると、ペコリと頭を下げてこう言った。 「ゆゆ!にんげんさん!いつもごはんさんをありがとうございます!ほら!おちびちゃんたちも!」 「「「「ありがちょうごじゃいます!」」」」 親れいむに促され一斉に挨拶する赤ゆっくりたち。まだ赤ゆなために若干舌足らずだが、きちんと挨拶をしている。 その様子を見て人間は、うんと頷くと親れいむの前にゆっくりフードを置いた。 「今日の分の食料だ。しっかり分けて食べるように」 それだけを簡潔に述べると、人間はすぐに去っていった。 「さあおちびちゃんたち!ごはんさんだよ!みんなでいっしょにむしゃむしゃしようね! みんなにおなじりょうだけくばるからじゅんばんにとりにきてね!」 「「「「「ゆー!」」」」」 元気よく返事する赤ゆっくりたちであった。 さて、今ここで行われている一連の様子は一体どういうことなのだろうか? その答えはある企業による、金バッチ量産計画の試みの一つであった。 先に説明した通り、今企業間ではいかに時間と労力を費やさずに、国営機関の金バッチを取得できるゆっくりを量産するかが最大の課題となっていた。 そこである企業が考えだした方法は、ゆっくりにゆっくりの教育をさせればいいじゃないかということだった。 なるほど、確かにそれが可能ならばなかなかの妙案である。企業で一番金がかかるのは人件費だ。 逆に言えばそこが一番削減しやすいところでもある。ゆっくりにゆっくりを教育させることが可能ならば、かかる費用は餌代くらいでほぼタダ。 そして、スペースが許す限り一気に大量の飼育が可能となるのである。 そんなわけで、この企業では試験的にゆっくりによる、ゆっくりの教育を行っていたのだ。 一匹の親れいむに対して、大量ので複数の種族のゆっくりが育てられているのはこういった理由である。 無論親役のゆっくりは、このれいむ一匹だけではなく、他の場所では、まりさやありすなどのほかの親ゆっくりが子育てをしている。 つまりここと同じような環境の部屋が、施設内に幾つも存在しているのだ。 ちなみに係りの者とおぼしき人間がほとんどゆっくりたちと口をきかなかったのは、なるべくゆっくりのみで育てたデータが欲しいからだ。 人間の手を借りて、金バッジゆっくりを育てても仕方がない。だから、実験中はなるべく人間の接触が最低限になるように、係りの者は義務付けられていた。 最終的には人間は餌以外の全てをゆっくりに委ねるようにし、特に何もしなくても餌だけやってれば、 勝手に金バッチゆっくりが量産されていくシステムを作り出すこと。 これがこの企業が目指すべき目標であった。 「さあじゅんばんに、ごはんさんをくばろうね!」 そう言いながら並んでいる赤ゆたちに平等に同じ量だけゆっくりフードを配分していく親れいむ。 このれいむをはじめてとした教育係りのゆっくりは、企業が親ゆっくりになるように特別に金をかけて育てたゆっくりであった。 赤ゆの時から最高の環境と最高の食料と最高の教育を受けてきただけあって、まあそこそこに優秀な個体である。 それが証拠に、この親れいむ、自分と同じれいむ種の赤ゆだけ露骨に差別をしたりはしていなかった。 今行っている食料の分配も、あくまで全種族平等に行っている。 この親れいむにとってはここにいる全てのゆっくりが、かわいいおちびちゃんも同然なのだ。 「ゆゆ!さあつぎのおちびちゃんのばんだね!」 笑顔で食料を配分する親れいむ。 「ゆっくちありがとね!」 食料を貰うと、素直に礼を言い列から離れてく赤ゆたち。 「ゆふふふ!いいんだよ、おちびちゃんは、とくべつなゆっくりなんだからね………」 その後ろ姿を眺めながら、親れいむは誰にも聞こえないような声でそっと呟いたのだった。 さて、そんなこんなで今は様々な企業が、様々な方法で金バッジゆっくりを大量生産しようともがいている状況であった。 が、しかしそのどれもが思うような結果を上げられずにいたのである。 企業は独自の方法で教育したゆっくりたちを、大量に金バッジ試験にへと送り込むものの、 そのゆっくりたちはことごとく不合格となってつき返されていったのである。 大体100匹送り出したとして、金バッチを取得できるのは精々その中の一、二匹だけ。 後はほとんど銀か銅。酷いものになると銅バッチすら取得することができなかった。 一応100匹全員が金バッチ用の教育を受けているにも関わらずである。 何故こんなことになったのか? 理由はもちろん沢山ある。 が、その中で最も重要な要因を上げろと問われれば、それはやはり企業側のゆっくりに対する理解不足にあると言えるだろう。 そもそもゆっくりは基本的に我侭で自分勝手なナマモノなのだ。 それを優秀で価値のある金バッチゆっくりにしたてあげるには、並大抵の労力では無理である。 それにゆっくりの資質の面も大きい。 同じゆっくりに見えても、優秀な個体、従順な個体、ゲス化しやすい個体、レイパー化しやすい個体、などなど、 様々なゆっくりが存在する。 その中でも特に優秀な個体を見極めて適切な教育を施さなければ、金バッチを取得することはできないのだ。 つまるところ、ゲス個体をいくら時間を掛けて教育しても時間の無駄というわけだ。 それらを見分けるためには、ゆっくりのプロの経験による眼力が必要不可欠であり、ゆっくりに対してのノウハウがまったくない 一企業が容易に実行できるものではなかったのだ。 ここに来てようやく各企業は、金バッチゆっくりを量産することは非常に困難であるということに気づき始める。 中には金バッチ取得を諦め、銅や銀バッチのみに狙いを定めて出荷する企業もぼつぼつ出始めた。 そんなわけで、金バッチゆっくりはその供給に対して大きく需要を減らしていくことになる。 供給に対して需要が減るとどういう現象が起きるか? 答えは簡単。金バッチゆっくりの値段が急激に上昇しはじめたのである。 人は品薄と知ればそれに大きな価値を認めるものだ、流行っていると聞けば多くの人はそれを気にせずにはいられない。 そしてさらに品薄が品薄を呼び、値段は天井知らずに上昇していく。 そう、今ゆっくり市場は小バブル状態へと突入したのである。 バブルと聞いて多くの人は何を思い浮かべるであろうか? 恐らく土地関係をイメージすることが多いだろう。 ゆっくりでバブルなんて、そんなことが起こるはずがないと思うかもしれない。 日本では特に失われた十年のイメージが余りに強すぎるせいで、バブル=土地の問題と考える人が多い。 だがしかし、実際はあらゆる物がバブルの対象となりうる。 むしろ小規模なバブルは世界中でちょくちょく起こってははじけているのだ。 ちなみに記録に残っている世界で始めてのバブルはチューリップだというのは有名な話である。 ゆっくりでバブルというのもあながちありえない話しではなかった。 所変わって、再びとある企業のゆっくり飼育室。 今では前回見たときには赤ゆだったゆっくりたちも、今では子ゆっくり程度に成長していた。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!ゆっくりきいてね!」 部屋に散らばって思い思いにゆっくりしていた子ゆっくりたちに、親れいむが呼びかける 「きょうからおちびちゃんたちは、きんばっじさんをめざして、ほんかくてきなきょうっいくをはじめるよ」 「ゆゆ?きんばっちさんってなに?ゆっくりできるの?」 親れいむの口から発せられた金バッジという聞きなれない言葉に対して、疑問を口にする子ゆっくりたち。 「もちろん!とってもゆっくりできるよ! きんばっちさんは、とってもゆっくりしたゆっくりのみつけることができる、とくべつなばっちさんなんだよ! このばっちをつけていると、みんながゆっくりさせてくれるんだよ! それにきんばっちゆっくりは、いまはとっても『かち』があるからみんなからたいせつにされるんだよ!」 親れいむが得意げに答える。 「ゆゆ!ほんと!まりさきんばっちになるよ!」 「れいむも!れいむも!」 「わかるよー!きんばっちさんはとってもゆっくりできるんだねー!」 「むきゅ!けんじゃなぱちぇにはきんばっちこそがふさわしいわ!」 口々に騒ぎ出す子ゆっくりたち。 「ゆゆ!はやまっちゃいけないよおちびちゃんたち!きんばっちさんになるのはとってもむずかしいんだよ! そのために、たっくさんおべんきょうしなきゃならないんだ!つらいひびになるかもしれないけど、がまんできるかな?」 親れいむは真剣な眼差しで子ゆっくりたちを見回す。 「ゆう?れいむきんばっじさんになれないの?」 一匹の子れいむが不安そうに親れいむを見上げる。 「だいっじょうぶ!おべんきょうはつらいけど、おかあさんのいうとおりにしてれば、ぜったいにきんばっちになれるよ! なんったておちびちゃんたちは、きんばっじになるためにえらばられた、とくべつなゆっくりだからね!」 「「「「ゆゆー!!!」」」」 親れいむの言う事を聞いて勉強すれば金バッジになれると聞いて目を輝かせだす子ゆっくりたち。 「それじゃさっそくはじめるよおおお!まずはうんうんたいそうからだよおおおお!」 「「「「「ゆー!」」」」」 親れいむの動きに合わせて、のーびーのーびーし始める子ゆっくりたち。 子ゆっくりたちはみな笑顔でとても楽しそうだ、これのどこが辛いお勉強なのだろうか? 実は、親れいむは人間から教育を受けた際に、子ゆっくりたちにうんうん体操をさせろなんていう指示はまったく受けていない。 言うまでもなく、うんうん体操などの訓練をいくらしたところで、国営機関の金バッジ試験に合格することなどできないからだ。 では何故親れいむは、こんな無駄なことを子ゆっくりたちに教育しているのか? そこには親れいむ独自の思い込みがあった。 親れいむの考えでは金バッチはとってもゆっくりしたゆっくりに与えられる称号なのであり、 人間に教わったような厳しい教育方法では、ゆっくりはゆっくりできなくなってしまい、 結果として金バッチを取得できないと勝手に結論していたのだ。 ゆえに、自分が幼少時代に人間から叩き込まれた教育方をそのまま子ゆっくりたちに施すような事はせず、 自分独自の方法で教育方法を試みることにしたのだ。 (人間さんの教育方法は間違ってるよ!あんなん厳しい教育じゃ、おちびちゃんたちがゆっくりできなくなったちゃうよ! れいむは、れいむのやり方でおちびちゃんたちを、とってもゆっくりした金バッチさんにしてみせるよ!) れいむは硬い決意を胸に、金バッジ取得には何の役にもたたない、うんうん体操をおちびちゃんたちに教え続けるのであった。 さて、子ゆっくりたちが呑気にうんうん体操をしている間にも、日々ゆっくり市場はめまぐるしく変化してゆく。 ゆっくりバブルの影響で金バッチゆっくりの価値が天井知らずに上昇していく中、多くの企業は歯がゆい思いをしていた。 現にモノ(ゆっくり)は手元に大量にあるのだ。にも関わらずそれが金バッチを取得できないという理由で高値で売り出すことができない。 そんな企業にとって、ゆっくりできない状況が続く中、ある企業は一つの別の結論に行き着くことになる。 こんな大儲けのチャンスをみすみす見逃すわけにはいかない!そうだ!国営機関の金バッチが取得できないのならば、 いっそのこと自社で独自の金バッチを作ってしまえばいいじゃないか! それを自社ブランドとして売り出せばいいんだ! こうして生まれたのが、企業独自の金バッジゆっくりであり、 初の国営機関以外の金バッチゆっくりの誕生の瞬間であった。 当然そのゆっくりたちは、国営機関の金バッチよりは色々な面で劣っていた。 だがそこは値段を若干下げることにより(バブルの影響でそれでも十分高かったが)国営の金バッジとは差別化を図ったのだ。 そしてこの試みは見事大成功を収めることになる。 金バッチが供給不足だったことや、まだこのときは一般人がゆっくりについて疎く、 同じ金バッチならば対して変わらないだろうと考えていたことが大きくプラスに働くことになり、 金バッチの独自ブランドを立ち上げた企業は莫大な利益を上げることとなった。 こうなると、後の展開は容易に予想がつくであろう。 国営機関の金バッチでなくても売れるということに気づいた各企業は、一斉に金と時間のかかる金バッチ試験への対策をやめ、 代わりに次々に自社の独自ブランド金バッチを作成し始めたのだ。 こうしてゆっくり市場は、様々な企業の金バッチが入り乱れるカオスな状態へと突入したのであった。 「ゆゆん!まりささまは、きんばっちなのぜえええ!」 「ゆっへん!れいむはきんばっちだよ!えらいんだよ!」 「んほおおおおおお!なんてとかいはなばっちなのかしらあああ!われながらほれぼれするわあああ!」 「わかるよー!これでゆっくりしほうだいなんだねー!」 再びある企業の飼育場のゆっくりたち。 そこで親れいむによって飼育されていたほとんどのゆっくりたちは、もう成体並みの大きさに成長していた。 が、それとは別に大きな変化が見られた。親れいむをはじめとする全てのゆっくりが、お飾りに金バッチをつけているのだ。 みな努力の甲斐あって国営機関の金バッチ試験にパスすることができたのだろうか? いやいやそんなはずはない。このゆっくりたちが付けている金バッチは全てこの企業の独自のものである。 現在の市場変化に倣って、この企業もまた国営機関の金バッチ大量取得は無理と判断し、自社ブランド金バッチ商法に切り替えたのだ。 そのことにより、いままで試験的に飼育していた全てのゆっくりたちに、ほぼ無条件で金バッチが与えられたのだ。 もちろん中には、というかほとんどのゆっくりが国営機関基準で銀バッジにすら満たないような駄ゆっくりだったのだが、 この企業は調子に乗って少々手広くゆっくりを飼育しすぎたため、その埋め合わせの意味でももはやもはやなりふりかまっていられない状況にあったのだ。 「ゆゆーん!みんなとってもゆっくりした、きんばっじさんだよおおおおおおお!」 自身が教育したゆっくりたちを眺めながら、感極まった様子で叫ぶ親れいむ。 やはり自分の教育方針は間違ってなかったのだ。どのおちびちゃんたちも、みんな見事に金バッチを取得し、 こうしてとってもゆっくりしている。 さらには、こうして見事おちびちゃんたちを育て上げた功績として、今や自分にも金バッチが付けられている。 本来金バッチを取得するために必要な試験を受けずに、何故突然自分やおちびちゃんたちが金バッチになれたのか? そのことを親れいむは別段深く考えなかった。 あのとんでもなくゆっくりしたおちびちゃんたちの様子を見れば、わざわざ試験をするまでもないと思っていたからだ。 「ゆふふふ!むずかしいといわれてるきんばっちさんも、れいむがこそだてすればこのとおりだよ! やっぱりにんげんさんのやりかたじゃ、だめだめだったね! ゆっふっふっふ!こそだてじょうずすぎちゃってごめんねええええええー!」 自身の心地よい妄想に埋もれながら、親れいむは最高にゆっくりしていた。 後編へ続く。
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トモダチコレクション 新生活 全146種類 全31台 台の名前 数 バッジ名 備考 トモダチコレクション 新生活なかまはずれをさがせ 6 トモダチコレクション 新生活お熱いうちに召し上がれ 4 トモダチコレクション 新生活スプラトゥーンコレボセット 6 トモダチコレクション 新生活あけまして…いただきます! 3 トモダチコレクション 新生活カツ丼 牛丼 天丼 親子丼 4 トモダチコレクション 新生活和のごちそう 7 トモダチコレクション 新生活本日のランチセット 3 トモダチコレクション 新生活めんはコシが命 3 トモダチコレクション 新生活食卓を支える名脇役たち 6 トモダチコレクション 新生活好き嫌いをなくそう 7 トモダチコレクション 新生活定番のハンバーグセット 5 トモダチコレクション 新生活のどごしさっぱり 夏の冷たいめん 3 トモダチコレクション 新生活メリークリスマス! 6 トモダチコレクション 新生活本格中華 北京ダックコース 6 トモダチコレクション 新生活今日のオカズは洋風で 6 トモダチコレクション 新生活満足のひとさら 3 トモダチコレクション 新生活深夜0時のゆうわく 4 トモダチコレクション 新生活ただいま焼きたてです 5 トモダチコレクション 新生活中華点心セット 4 トモダチコレクション 新生活ビッグなハンバーガーセット 3 トモダチコレクション 新生活冷たいスイーツ 5 トモダチコレクション 新生活おやつがいっぱい! 8 トモダチコレクション 新生活くだものデザート 5 トモダチコレクション 新生活リゾートなフルーツ 6 トモダチコレクション 新生活義理?それとも… 3 トモダチコレクション 新生活ホワイトデーのお返し 4 トモダチコレクション 新生活がんばった自分へのごほうび 4 トモダチコレクション 新生活本日のスイーツはこちら 5 トモダチコレクション 新生活おくりものフルーツ 6 トモダチコレクション 新生活じょうぶな カラダづくりに 4 トモダチコレクション 新生活ドリンクバー 4
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